ちーっと のんでごー(新宿区上落合 グリーングラス No.1)

2016/09/08(THU)
今夜は都営大江戸線の中井駅から5分ほど歩いて、
住宅街の中ほどにある「green glass(グリーングラス)におじゃましました。
街路灯が少なくて暗いうえに道が細いので、
スマホの地図アプリのお世話になっても少し迷ってしまいましたね(^^;
視線の先に暗闇から浮かび上がるボヤ~ッとした緑色の照明が見えた時はホッとしましたよ~。
6月初めにオープンしてから3ヶ月・・・やっと訪問することが出来ました(^^)




この引き戸を開けるのはちょっと勇気が要りました(笑)
外観だけじゃ何の店なのかよくわかりませんけど、手打ちそばと静岡の日本酒のお店なんですよ~。
入口で靴を脱いで中に入るとこぢんまりとして落ち着いた空間が待っていてくれましたね。
テーブル席もありましたけど、カウンターに陣取りました!
ご主人は神田と銀座の店で修行されたあと、満を持してこの店をオープンされました。
出身地である静岡にこだわった料理と酒を今夜はゆっくりと楽しませていただきます(^^)




程なく友人が到着したのでまずは静岡のベアードビールで乾杯、お疲れさ~ん!
めったにビール呑まない友人ですが、
蒸し暑さに負けて私が頼んでしまったので付き合ってもらいました(^^)
上段右の画像の手前に写っているのは赤いおからです。
トマトを一緒に炊き込んで作っているので淡いオレンジ色になってますね!
出てきた時は・・・サケのフレークだと思ってしまいましたが、食べてみると確かにおからです(笑)
ふだん食べているおからとは少し違いますけど、トマトの効果でサッパリと食べられました(^^)
ビールの後は初亀からスタートして、静岡の地酒を冷温色々取り混ぜて8種類ほど・・・!
途中でチロリ燗と蒸し燗の呑み比べもあったりしてとても面白かったです。
思っていたより味が違うんですよ、いやあ勉強になりました。
かなや日和のラベルに書いてある「ちーっと のんでごー」はちょっと呑んでいこうってことでしょうね!
今夜の我々にピッタリな言葉でした(^^)

静岡おでんは盛り合わせで出してもらいました。
串に刺さっていることと、仕上げにだし粉がかかっているのが特徴ですね!
色が結構黒いので味が濃そうですが、食べてみるとさっぱりとしてます。
ラインナップは煮物用の昆布、豚モツ、牛スジ、手作りこんにゃく、
黒はんぺん、大根、ちくわ、そして玉子です。
友人がちゃんと半分ずつにしてくれたので、
モメることもなく全種類をちゃんと食べることができました(^^)
静岡おでんの定番、モチッとした食感の黒はんぺんを食べることが出来てよかったです!




玉子は半熟なので半分には出来ないよなあ・・・ということで、もう一個追加しようと思ったんですが、
それを見ていたご主人が見事な手さばきでお玉を使って半分に割ってくれました(^^)
右の画像はとろろ昆布におでんのダシをかけたものですけど、
とても美味しかったです!
豆腐の上にかけることはたまにありますけど、単独で食べたのは初めてかもしれません。
日本酒にピッタリでしたから、今度真似してみたいと思います(^^)
「味噌をつけて食べても美味しいですよ」と、小皿で出てきたのは練り味噌と無添加の辛子でした。
味噌をつける食べ方は鳥取に出張した時に経験しましたが、おでん・・・特に豆腐に合うんですよ!
だし粉の香りが飛んでしまいそうなので辛子はあまり使いませんでしたけど、
こんにゃくとの相性がとても良かったです。
追加のおでんですが、今度はエビ、アスパラ、豆腐です。
エビの身もちゃんと半割りに包丁を入れていただきました(^^)
味がボケないように、そして練り物のコシがなくならないように、
注文が入った分だけ鍋に入れて温めなおしているような感じでしたね。

次はだし巻き玉子・・・目も前が調理場なので作っているところを拝見させていただきましたが、
ためらいがなくジャストタイミングで箸が入り、玉子が巻かれていくのはさすがでした。
東京で最近食べた中では一番美味しかったです(^^)


鴨ロース煮は部位違いで2種類出してもらいました。
手前がロースで奥の右はモモ・・・味の違いはあまり感じませんでしたけど、
食感が若干違いましたね。
それにしても鴨の抱き身は美味しいです(^^)
右の画像は切り落としとネギをその場で和えたもの。
チビチビ呑むのならこっちの方がいい鴨・・・いや、いいかも!


次はおひたしです。
奥は菊花、左はエノキタケと三つ葉、右はオカヒジキって言われたような気がしますが、
このあたりになると結構酒が入っているので・・・(^^;
菊の香り、ツルンとした食感のエノキ、シャキシャキのオカヒジキ、
三者三様で美味しかったけど、この中ではオカヒジキが一番好みでした!
おひたしでさっぱりしたところで出てきたのは鹿肉の漬け炙りですね。
アッサリとした鹿肉ですけど、味噌の香ばしさがそれを補っていたというか、
いいコンビネーションだったと思います。


〆は手打ち蕎麦・・・土用寒(どよかん)にしました。
老舗の蕎麦屋であつもりともりそばを一緒に注文すると、
花番さんが土用寒でもり二枚~って調理場に通しますが、
「土用」があつもりそばで「寒」がもりそばってことですね。
実際は「どよぅかん」と「う」を短く言ってるのかも知れませんけど、
何度聞いても私には「どよかん」に聞こえるんですよ!
この店ではあつもりではなく釜あげでした。
温かいそばはめったに食べないんですけど、この釜あげはとても美味しかったです(^^)
半分ずつなので合わせて一人前なんですが、もっと食べられたかも・・・(^^;

デザートにどうぞと出てきたのは味醂粕のこぼれ梅!
上品でほんのりとした甘さがオッサンの舌にもうそろそろ終宴だよ~って教えてくれているみたいでした(笑)
前半のおからとおでんは薄味だったので少しメリハリに欠けるかなあとも感じましたけど、
後半は日本酒がすすむ味付けで美味しかったです!
最近私が味の濃いものを食べつけてるのが原因なのかもしれませんね(^^;
またおじゃましてみたいですね!
付き合ってくれた友人に感謝しつつ、ごちそうさま。
green glass(グリーングラス)
東京都新宿区上落合3-28-9
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tag : 店名.か.く.グリーングラス
コメントの投稿
新宿だなあ
”今夜の我々にピッタリな言葉でした”・・・いえいえ違うでしょ! ”たーんと のんでごー”でしょ。
まあ4合当てが”ちーと”の部類ならそうかもですが(笑)
私は2合です 聞いてないですね。
蒸し燗、土用寒、花番・・・・初耳言葉オンパレードでした。こういう和の食・酒の世界が好きなので どこかで偉そうに講釈したくなります。(笑)
全部言われると酔えなくなりそうです。自分のレベルで少しづついきたいです。
ワイン用語なら聞き流しですがね(爆)
静岡のもののお店で蕎麦屋で名前が横文字(競馬ファンが喜びそう・・・馬の置物が・・・ひょっとして・・TTG世代)、鹿肉、千本格子の外観・・・・うーん さすが大東京、新宿。
お酒とか食の知識がある方同士だととっても楽しい時間になったと思います。
出汁巻き玉子で気の利いた酒を頂くなんて天国。〆の蕎麦も粋だねえ。
願わくば 少しばかり刺身も・・・(笑)
まあ4合当てが”ちーと”の部類ならそうかもですが(笑)
私は2合です 聞いてないですね。
蒸し燗、土用寒、花番・・・・初耳言葉オンパレードでした。こういう和の食・酒の世界が好きなので どこかで偉そうに講釈したくなります。(笑)
全部言われると酔えなくなりそうです。自分のレベルで少しづついきたいです。
ワイン用語なら聞き流しですがね(爆)
静岡のもののお店で蕎麦屋で名前が横文字(競馬ファンが喜びそう・・・馬の置物が・・・ひょっとして・・TTG世代)、鹿肉、千本格子の外観・・・・うーん さすが大東京、新宿。
お酒とか食の知識がある方同士だととっても楽しい時間になったと思います。
出汁巻き玉子で気の利いた酒を頂くなんて天国。〆の蕎麦も粋だねえ。
願わくば 少しばかり刺身も・・・(笑)
> ねこさん
> まあ4合当てが”ちーと”の部類ならそうかもですが(笑)
同じ種類を呑み比べているのもあるので、もうちょっとかも知れません(^^;
> TTG世代
テンポイント、トウショウボーイ、グリーングラス、・・・懐かしいです。
住宅街のど真ん中ですから副都心の新宿って感じじゃありません。
私の学生時代はどこにでもある珍しくない雰囲気だったんですけどねえ。
同じ種類を呑み比べているのもあるので、もうちょっとかも知れません(^^;
> TTG世代
テンポイント、トウショウボーイ、グリーングラス、・・・懐かしいです。
住宅街のど真ん中ですから副都心の新宿って感じじゃありません。
私の学生時代はどこにでもある珍しくない雰囲気だったんですけどねえ。