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霊場の急坂をヒィヒィ言いながら登る(鳥取県東伯郡三朝町 三徳山三佛寺投入堂 No.1)

201311nage01.jpg
2013/11/19(TUE)
鳥取県中部に位置する三徳山三佛寺(みとくさんさんぶつじ)
一昨年の夏に訪れた際、春と秋は素晴らしい眺めなんだろうなあと思っていたので、
今回は紅葉の時期に合わせてやってきました。
この時間を捻出するために出張のスケジュールを必死に調整しましたが、
これはある意味仕事より大変だったかもしれません(笑)

201311nage02.jpg
奥院である投入堂(なげいれどう)へ登るには、
この階段の先にある本堂裏手の事務所で入山受付が必要なんですよ。
普通の観光で登る山ではなく修業の場なので、山道は非常に険しいのです。
そのため履物のチェックは結構シビアに行われますが、
有料で草履が用意されているので最悪の場合も大丈夫です。
今回私はこのわら草履のお世話になることになってしまいましたが・・・(^^;
でも、険しい山道を歩いてみてわかりましたけど、草履って意外に滑らないんですよね!
そして数年前の滑落死亡事故発生以来、単独での入山は禁止となってしまいました。
前回もそうでしたが、私と同じように一人で来た人か、
一緒に登ってもいいよと言ってもらえるグループを待つしかありません。
ポツリポツリとですが人がやって来ますので、ほどなく無事に入山許可をもらうことができました(^^)

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高低差約200m、全長約700m、起伏に富んだ自然の山道がほとんどなので結構厳しい道のりです。
いきなり登場するのは「かずら坂」と呼ばれる、むき出しになった木の根にしがみつきながら登る急坂です。
普段の運動不足がたたってかなりキツイかったです(^^;

201311nage04.jpg
これは鎖を頼りによじ登らなければいけない文殊堂(重要文化財)。

201311nage05.jpg
あまりの急角度にビビッてしまい、迂回してしまいました・・・ということで、
真下からの画像になります(^^;

201311nage06.jpg
先ほどの文殊堂と同じような造りの地蔵堂(重要文化財)です。
建物の周囲にはグルッと一周できる廊下があるんですけど、手すりがないのでへっぴり腰で・・・(^^;

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紅葉がキレイですねえ!

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鐘楼堂までくればあともう一息です。
普通に登ってくるだけでも大変なのに、こんなに重いものをどうやって運んできたんでしょうねえ?!

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観音堂は岩の窪みにスッポリとはまり込むように造られてます。
この後目にする「投入堂」もそうですけど、自然を上手く利用してますね。

201311nage10.jpg
最後のカーブを曲がったとたんに目に飛び込んでくる三佛寺奥院の投入堂・・・国宝です。
ものすごい迫力です、何度見ても素晴らしい!!!
修験道の開祖、役行者(えんのぎょうじゃ)がその法力で、
建物ごと平地から投げ入れたという伝説にも納得してしまいますねえ。
荘厳な雰囲気に身を任せ、信仰の力の偉大さを感じることができた素晴らしい時間でした。
ただボ~ッと眺めていただけなんですがね(^^;
普段は怠惰な生活を送っている私でも、凛とした空気の中で背筋が少しだけ伸びた気がしましたよ。
また来てみたいですね。

鳥取県東伯郡三朝町三徳1010
 三徳山三佛寺 投入堂

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tag : 旅/散歩.ま.み.三徳山三佛寺投入堂

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鳥取へ向かっていると

昌さん、こんばんは。いま戻ったところです。25時になろうとしてます。

この記事のタイトル「三徳山三佛寺」は、記事リストから読んでしまった
ので、ここへいらしたことは分かっていましたが、先の飛行機からの写真を
拝見しているだけで、鳥取のここへ向かっていらっしゃるのを想像できたと
思います。あの一昨年の記事、とても印象的だったのでね。

あの時から次にいらっしゃるとしたら晩秋と予想してました。え、そんなの
簡単ですよ。松葉ガニはこの時期以降じゃないとダメでしょ。カニに異常な
ほどの欲望を見せる昌さんですから・・・と、決めつけていました。わはは。
じつは、春も素晴らしくいいんですよね、このあたり。はい、山菜と春の魚の
取り合わせ。

この時期の山陰、北陸はいいですよね〜。年があけてからの極寒もいいですが、
暗く分厚い雲で覆われた雨の多い日本海側って、この地域特有の差別みたいな
ものをいまだに感じさせるでしょ? それに立ち向かうのが好きだったので懐か
しいのですよ。

オランダを初めとする北ヨーロッパの北海に面した国々はとてもよく似た様相を
呈します。オランダ人の大部分が呆れるのですが、私はこの感じが大好きなん
ですよ。・・・・・・・・。

この先の美味しいカニや魚の記事を楽しみにしてます。よろしくデス。

凄い!

凄い!
凄いところに行かれましたねぇ!!!
流石修行の場と言われるところ、厳しく、凛とした美しささえ感じます。
”投げ入れ”の意味はそういうことだったんですか!勉強しました。

それにしても凄い!
行かれる人も・・・

> ブルさん

さすがですねえ、ここに向かったことはお見通しでしたか(^^;

> カニに異常なほどの欲望を見せる昌さんですから・・・
う~ん、季節までも(^^;
この後の記事が書きづらくなってきました(笑)

次回があるとすればやっぱり春ですかね!
日本第一の建築にこの三仏寺投入堂を挙げた、写真家の土門 拳さんの作品に、
冬の投入堂の写真があります。
見るだけで厳しい寒さが伝わってくるような素晴らしい写真でした。
一時期、冬もいいなあなんて思ってましたけど・・・やっぱり寒そうなので春がよさそうです(^^)

> 暗く分厚い雲で覆われた雨の多い日本海側・・・
天候が安定していませんからねえ。
晴れ間の続く太平洋側からおじゃましてみると、自然の厳しさを身をもって知ることになります。
慣れてしまえばなんてことないんでしょうけど、
軟弱な旅人はいきなりの環境の変化にただただ驚くばかりでした。
立ち向かえるほどのパワーがあれば、違うんでしょうけど。

遅くなりましたけど、誕生日おめでとうございます。
ひとつ重ねられた歳が、実り多いことをお祈りしています。

> ねこさん

普段怠惰な生活に浸っているので、たまにはピシッとしなきゃいけません(笑)
自然にできた断崖の窪みを利用して、
そこに建物を造ろうという気持ちはどこから来たんでしょうねえ。
どのくらいの時間と労力が必要だったのか皆目見当もつきません。
でもこうして素晴らしい建物を今でも見ることができる幸せを感じています。

一度実物を見ていただきたいです!

No title

何と霊験あらたかな!

> かむさん

おはようございます。

普段はだらしない生活してるので、たまにはシャキッとしなきゃね(^^)
素晴らしい景色に酔いました!
管理人:昌(しょう)

昌(しょう)


旅が好き!
 美味しいものが好き!!
  でもお酒はもっと好き!!!  
(画像は築地市場・仲卸エリア 2014/09/20)      

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