亀の台座に格式の高さを思う(鳥取県鳥取市・鳥取藩主池田家墓所)

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2016/03/19(SAT)
午前中はかなり強く降っていた雨でしたけど、午後になると曇り空まで回復してきたんですよ。
これなら大丈夫かも・・・ということで、
鳥取駅から車で15分ほど走って「鳥取藩主池田家墓所」までやって来ました。


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キレイに手入れされた墓所はいたるところに見事な苔が・・・。
落ち着いた色の苔が雨上がりの凛とした雰囲気を加速させているように思えました。

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初代鳥取藩主・池田光仲(みつなか)の墓所として、
1693年に先人の霊を祀る土地(廟地)として定めたのが起源だそうです。
墓所内には歴代藩主をはじめとする七十八基の墓碑、
その周囲には二百六十基を超える石灯籠が立ち並んでいます。
墓碑は没した順番に規則正しくではなく、あちこちに無作為に建てられている感じでした。
石灯篭は家臣たちが奉納したものとのことですが、これもバラバラに建っていましたね。

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これは初代藩主・池田光仲の墓、華美な装飾を排した落ち着きがあります。
周囲に玉砂利を敷き詰めた台上に三段の台石を重ね、その上に大きな墓碑が静かに立っていました。

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もちろん家紋の揚羽蝶も刻まれています。

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藩主の墓碑は亀趺(きふ)と呼ばれる神獣をかたどった台石に、
円頭で扁平な墓標を立てたもので、亀趺円頭(きふえんとう)の墓碑といわれているんだそうです。
この亀趺ですが、中国では貴族以上の身分にだけ許されたものであり、
日本では諸大名の大型墓葬の一部として使われたんだとか。

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個性的な亀趺の顔だちは一つ一つが異なっていて、
耳の有無とか牙の形を見比べているうちに時間を忘れてしまいました。
何気なく見てたら気がつかないでそのまま通り過ぎてしまいそうなことですけど、
二代藩主の墓碑だけがこの亀趺円頭の形ではないのです.
当時の生類憐みの令に配慮したためらしいのですが、
もっと下調べをしてから来るべきだったなあと思うのはこんな時なんですよねえ(^^;

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なだらかですけど傾斜地なので、しっかりとした石垣が周囲に築かれているんです!

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墓所の入口に設けられた休憩所で資料を読んでいたら、
意外と言ったら怒られてしまいますけど池田家の石高は三十二万石で全国六番目なんですよね。
初代藩主光仲は徳川家康のひ孫にあたりますし、八代藩主は将軍家の子を養子に迎えています。
そのため葵の紋を用いることも許されていますし、江戸城で控える部屋は御三家と一緒だったそうです。
亀趺円頭の墓碑もそうですけど、格式の高さに驚かされました。
ここはまた来てみたいですねえ。

鳥取藩主池田家墓所
鳥取県鳥取市国府町奥谷・宮下

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tag : 旅/散歩.た.と.鳥取藩主池田家墓所

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味の有る門

前にも言いましたが、名所記事、紀行文を上手にまとめますね。
資料を調べてという事もあるでしょうが、ちょっとしたことで惹きつけられます。
写真がまたいいのです。門の乳釘、手水石、苔に守られるように小高いとこの墓地、綺麗な石垣の石の組み方・・・・周囲は崩れても揚羽紋はしっかり残る碑・・・・・感じるものが多いです。
羅列しましたが とにかく いいのです!

> ねこさん

このジャンルではいつももう少し下調べしていけば、また別の記事が書けたなあと思うんですよ(^^;
素晴らしいものを単純に素晴らしいと伝えるのは・・・難しいです。

ねこさんに絵を描いていただきたい景色が広がっていました。
次回は晴れた日に!
管理人:昌(しょう)

昌(しょう)


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