美しき螺旋(鳥取県鳥取市・仁風閣)

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2018/03/18(FRI)
いつ雨が降り出してもおかしくない天気の中、
鳥取城址の中に建っている重要文化財の「仁風閣(じんぷうかく)」を見学することができました。
フレンチ・ルネッサンス様式を基調とした白亜の重厚な二階建て木造建築で、
明治40年5月に完成したそうです。
正門から建物へは玉砂利が一面に敷き詰められていて、
かつては馬車とか車が車寄せまで走って来たんでしょうね(^^;


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陳列ケースに入った展示資料の撮影は禁止ですが、建物とか調度品はOKとのことでした。
でも照明は当時のままみたいな感じでしたから暗いんですよねえ(^^;
階段を上がった二階ホールは天井が高くステキな空間が広がってます!
壁には「仁風閣」と命名した東郷平八郎の直筆が掲げられていましたよ。

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旧鳥取池田藩主池田仲博侯爵の別邸として建てられたので、
館内には池田家の家紋である揚羽蝶が数多く残されているんですよね。
ちょっと暗いですけど、ランプシェードの下に浮かび上がっている六芒星の真ん中に、
蝶が配置されているのがわかりますか?
写真は撮れませんでしたけど、展示されていた家紋入りの食器がとてもステキでしたよ(^^)

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(※縮小画像はすべてクリックで拡大します)
各部屋には優しい明るさのステキなシャンデリアが設置されていて、
部屋の用途によって形が違うんです。
完成してすぐに当時の皇太子(後の大正天皇)の山陰行啓の宿舎となったので、
御座所、謁見所などの部屋がそのまま残されているんですが、
下段右のランプシェードが5個のものは御座所のについていました。
今は見ることが少なくなりましたけど、白熱球の明るさって風情がありますねえ。

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シャンデリアと同様にマントルピースも各部屋ごとに違ってるんです。
熱源が電気とかガスじゃない、本物だけが持つ重厚さが漂ってました。
チロチロと揺れる炎・・・ステキだったんでしょねえ!

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御厠・・・トイレです!
ビロード張りの「おまる」ですよ~(@_@;

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仁風閣の見どころのひとつ、らせん階段ですね。
今は通行が禁止されてますが、当時はここを通って食事が食堂まで運ばれたんだとか。
壁が八角形になっているのは、八角形の尖塔の中にあるからなんですよ。

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柱は一本も使われていません!
壁に接している部分の他には何も支えがないんです。
欅の板6枚を巧みに組み合わせることでこの優雅な形が出来上がっているんですねえ。
実際に歩いてみたい気になりましたけど、
劣化させることなくこのままの状態でずっと保存して欲しいと思いました。

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二階の部屋の外にはこんな素敵なサンルームがありました。
当時のガラスがそのまま残っているんですけど、
まだ技術的に精度が高くないのでところどころが歪んでいるんですよ。
ユラユラと揺れて見える外の景色に、華やかだったであろう当時の情景が見えるような気がしましたね。

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車寄せの屋根は銅葺きですけど、建物の屋根は瓦葺きなんですね!
マントルピースに続いている煙突が洒落た形をしています。
建物の右奥に見える尖ったところはらせん階段の八角尖塔の屋根・・・。
建物の中も外も、近くから見ても少し離れてみても素晴らしかったです。
最後にこの外観を撮ったんですが、それを待っていたように雨足が強くなりました。
晴れていたらどんなにステキだったことでしょうねえ。

仁風閣(じんぷうかく)
鳥取県鳥取市東町2-121

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tag : 旅/散歩.さ.し.仁風閣

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こういう紹介はお任せですよ

うーん 堪んねえ!
建物外観のパーツの素敵さ 破風でしょうか 正面の半円のところ 築地本願寺の姿を思い出しました。
和の建築では丸みは少ないですから、いかにも維新の和洋折衷・・・・いや 洋風建築の美しさを思います。
これを鉛筆・ペン画に表したらいいだろうなあと痛感しています。

室内は男性的な螺旋階段の美しさ、使われてる木材(銘木、木肌、艶・・)の魅力とともに女性的なランプシェード・・・スズランかカンパニュラを思わせる可憐な花びらが潤いを与えてますね。すんばらしい!!!
昔はこういうものを”古いんだなあ・・・”と見て居たのですから・・・歳を感じます。

以下一言
東郷さん 達筆ですね。
”白熱球の明るさって風情がありますねえ” そうです!我が家は未だLEDに抵抗しています。
六芒星、ダビデの星・・・・いろいろ面白そうです。なぜ世界のあちこちで・・・・聖書の時代から・・・

> ねこさん

画像ではいまいちその美しさを伝えらえませんけど、
実際に優雅な姿を眺めていると素晴らしかったです!
設計者の片山東熊は、かのジョサイア・コンドルの生徒で、
迎賓館も設計してるんですよね。

> これを鉛筆・ペン画に表したらいいだろうなあと痛感しています。
ぜひお願いします、拝見したいですねえ。

ツリガネソウの形をしたランプシェード・・・ステキでした。
まだまだたくさんご紹介したいものがあったのですが、
それはまた次回の楽しみということにしておきます。

> 六芒星・・・
国旗とか家紋に使われていることも多いですし、
伊勢神宮とか京都の鞍馬寺にもありますよね。
かごめ紋のこととかヒンドゥー教との関係とかを調べていくと、
面白いのかもしれませんけど奥が深そうです(^^;
管理人:昌

昌


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